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12月12日のヒルナンデス! で練馬大根が紹介されます。
幻の大根といわれる練馬大根とは、どんな大根なんでしょうか?
「幻の大根」とは大仰な!大根なんて日本中どこにでも転がってるでしょう。
と正直、私も最初はそう思ったんですね。
ところが調べてみると、大根のおでんが大好きなわたしは興味をひかれました。
ということで「たかが大根、されど大根」ということで、練馬大根とはどういう大根なのか?その歴史や特徴、そして手に入れる場所や時期などについて詳細を調べまとめてみようと思います。
それとともに「大根の神様」といわれる練馬大根の主のような生産農家がいるそうですが、これもリサーチしてみたいと思います。
目次
練馬大根とはどういう大根なのか?
現在では大根といえば日本中どこにでも、と言えるほど一般化したおなじみの野菜のひとつですよね。
その日本中の大根の先祖というか元祖の大根が「練馬大根」というと驚きますか?
練馬大根の栽培が始まったのは何と元禄時代です。
1683年ある文献に「ねりま大根」という記述があります。
その記録によると最初に栽培が行われたのは武蔵国練馬村、下練馬村とあるそうです。
その後参勤交代で出府する各地の大名家が自分の国に持ち帰り、やがて日本中で栽培されて日本人におなじみの野菜の定番となったようですよ。
江戸の末期には「「大根の練馬か練馬の大根か」という言葉ができるほど有名になり当時は大根というのは練馬大根のことを指していたんですね。
明治時代に入り1877年に行われた第一回内国勧業博覧会で、
当時の上練馬村の農家がこの大根で作った、たくあん漬けを出品します。
これが大評判となり「日常ノ食前ニ宜シ」と絶賛され日本中に「たくあん漬け」なるものが広まったわけです。
練馬大根がまぼろしの大根となった背景とは!
練馬大根がまぼろしとなった原因は、まず1933年に起きた大干ばつと病気の発生が大きなダメージを与えました。
さらに太平洋戦争が終わるとたくあん漬けの大口納入先であった軍が解体され、決定的なダメージを練馬の大根生産農家は受けます。
加えて戦後になると練馬も都市化が進み農家の数そのものが激減したため昭和30年代には生産がほぼ途絶えかけていたのです。
練馬大根を復活させた区と農家有志の協力!
ほぼ途絶えかけていた練馬大根を区と農家の有志が協力し増産に尽力したおかげで何とか少しずつ生産量が増えて今年(2018年)は約1万4千本が生産されました。
練馬大根の神様と言われる大根農家とは?
一時期は途絶えかけてしまった練馬大根の栽培に中心となって積極的に取り組んだのが練馬区平和台で代々続く農家の六代目の
渡戸章さんです。

1934年、練馬区平和台の渡戸家に7人兄弟の長男として生まれ、戦後、6代目として農業を継ぐ。1990年から区と提携して、練馬大根の栽培に携わる。「みんなと同じことをするだけじゃやっていけない」という信条のもと、精力的に畑に出る日々。自然にあふれていた頃の練馬もよく知っている。小中学校の6・3制の第一期生。ちなみに遠足は、小学校1年は豊島園、小2石神井公園、小3天覧山(飯能)、小4海軍・陸軍記念館、小5所沢飛行場。中3の修学旅行は、熱海日帰り(!)。サラリーマンから転身した次男が、後継ぎとして修行中。
出展:とっておきの練馬 https://www.nerimakanko.jp/review/nerimabito/062.php より
練馬大根の特徴!一般的な大根との違いとは?
練馬大根は長いものだと1メートル以上の大きさがあります。
味は繊維質が豊富で辛みが強く、身が引き締まっていて荷崩れしにくく現在の店頭で見られる大根とはかなり違いますね。今のは甘いですからね。
なので渡戸さんも言ってますが沢庵にピッタリの大根です。
それから見た目の外観も違います。
大きさの違いのほかに現在販売されている大根は首の部分が緑色をしています。
「青首大根」と呼ばれますが、練馬大根はこの青みが目立ちません。「白首大根」と言われるように全体に白いのが特徴です。
練馬大根はどこで手に入る、あるいは味わえる?
練馬大根を生産してる農家は19家で昨年(2018年)の収穫量は
1万4200本です。
販売はイベントなどに限られているため一般の市場に出回ることはありません。
そんな練馬大根を購入できるのは地元のJAですね。
「JA東京あおば」です。
練馬大根を使った特別メニューが練馬区内のレストランで味わえる!
ホテルカデンツァ光が丘(同区高松)内の3店舗では、「練馬大根とポークスペアリブの土鍋スープ」(1600円)など計6品を提供。
カフェレストラン「われもこう」(同区光が丘)では、「練馬大根スパゲティ」(700円)や「練馬大根カレー」(650円)を味わえる。
※いずれの店舗も売り切れ次第終了。
練馬大根のたくあん漬けは買える?!
大根そのものの購入が出来ないのであれば「たくあん漬け」は
買えるのでは?
と思い調べてみました。ところがこれも一般のお店では出回っていません。(まさに幻やね~)
今、あるとしたら昨年(2018年)収穫の大根で作られたものとなりますが、今の時期はすでにどこにもないそうです。
では今年収穫の大根の「たくあん漬け」は?
おそらく今頃は天日干しになってる頃ですね。
ですので「たくあん漬け」が販売されるのは年明けて2020年になります。
販売時期は決まってるのか調べてみましたが公開されていませんでした。
では昨年の販売を見てみましょう。
2019年のたくあん漬けの販売所と日付は?
販売された場所は「練馬漬物物産展」と「JA東京あおば農産物販売所」です。
日付は2月8日~13日の約1週間ですね。(1年間でこれだけ)
おそらく今年も、この時期に販売されると思われます。
(予想です、断定はできませんが、あしからず)