サニブラウン・ハキーム選手(20)が5月11に
アメリカ・アーカンソー州で日行われた陸上競技会の
男子100メートルで、9秒99をマークしました。
米フロリダ大のサニブラウン・ハキーム(20)が11日、フェイエットビルで行われた大学南東地区選手権の男子100メートル決勝で、日本歴代2位となる9秒99をマークして1着に入りました。 快挙の映像はこちら(5月26日まで視聴可能)→https://t.co/ApnpzwMj0P pic.twitter.com/Jpct7LXgbg
— 毎日新聞映像グループ (@eizo_desk) 2019年5月12日
同じ日に日本では「世界リレー」行われていた。
予選でバトンの受け渡しに失敗して、失格、予選敗退である。
サニブラウン選手が日本人2人目の9秒台のニュースを
見た時、わたしは素朴な疑問を感じました。
彼は何故、今、日本にいないんだろう?
だって、2017年の日本選手権で100m,200mの2冠制覇を果たした選手だし、当然、地元で開催されるビッグイベントである「世界リレーには100X4も200X4もある訳ですから、
出場してて、おかしくない選手だと思ったのである。
目次
サニブラウン・ハキーム選手のWikiプロフと経歴!
名前:サニブラウン・アブデル・ハキーム
ラテン文字 Abdul Hakim Sani Brown
愛称: ハキーム
生年月日:1999年3月6日(20歳)
出身地:福岡県
身長 188cm
体重 83kg
サニブラウンはガーナ人の父と日本人の母を持つハーフである。父親はサッカー選手、母親は100mとハードルの選手
だったサラブレッドである。
中学:城西大学附属城西中学校
高校:城西大学附属高等学校
出典:Wikipediaより
サニブラウン選手の競技歴
高校1年生時の第69回国民体育大会100m(少年B)に10秒45で優勝
2015年6月 日本陸上競技選手権大会 100m2位、200m2位であった。
2015年7月 第9回世界ユース陸上競技選手権大会
100m10秒28、200m20秒34と共に大会記録で優勝し、2冠を達成した。
2015年世界陸上競技選手権大会(中華人民共和国北京市)日本代表にも選出され、男子200mでは史上最年少(16歳)で準決勝に進出し、男子4×100mリレーでも予選でサニブラウンを温存して決勝レースでのアンカー起用の構想があったが、日本チームが予選敗退を喫したため、幻に終わった。
そして、冒頭で述べた、2017年の日本選手権では100m,200mの2冠制覇を果たした。
日本の陸上選手としては突出した輝かしい経歴である。
そのサニブラウン選手が世界リレーに出場していないのが
不思議で調べてみて、理由がわかった。
サニブラウン選手の最近の状況と世界リレー不出場の原因!
最近のサニブラウン選手の状況となれば、10秒を切れる走りを
見せたわけですから、悪いわけではありません。
しかし、ここまでの過程は大変な状況で「地獄を見てきた」といっても過言ではないでしょう。
原因は度重なる「故障」です。
専門家によると彼の筋肉、下半身だけでなく、上半身の筋肉も
走るうえで必要な爆発的エネルギーを生み出す力に優れているそうですが、弱点もあるそうです。なんでしょうか?
それは筋肉の固さです。
固いと傷つきやすい! 若いながらも彼の競技人生はけがとの闘いだった。
高校3年生の時、リオオリンピック選考会兼日本陸上選手権の
1週間前、高校総体の南関東大会で400mリレーで走った後
、高速の感覚を体で覚えようと、腰にチューブを巻き練習していたところ、突然、倒れこんだ。自力で動けず、チームメートに台車で運ばれた。左太ももの肉離れである、これでリオ五輪を断念せざるを得なかった。
この苦い経験でサニブラウンは変わった、がむしゃらに、ただ走っていた彼が、焦りを押さえつつ、海外を回り、いろんな人に教えを請い、体の効果的な使い方、体重移動をスムーズに仕方など学んだそうです。
しかし、体質は簡単には変えられず、その後も故障は続いた。
2017年の世界選手権200mで右太ももの裏を故障、リレーにはまたしても出場できず、その後も休養に当てることに。
18年5月にも右脚付け根を痛めた。この時も足に負担のかからないリハビリに励み、バランスよく体を鍛えることを心がけ、走る事のできぬ時間、屈辱と正面から向き合い、自分の体だけでなく、精神面の成長につながったようである。
そして、今回の快挙である。
彼は年は、まだ、若いが、人の何倍も苦労しただけ、人間的に
大きなアスリートとなっていると思えるのである。
サニブラウン選手の今後の展望とまとめ
東京オリンピックでは男子陸上は400mリレーが期待されている。世界リレーではバトンの受け渡しで失敗したが、それまでの走りは同組でトップを切っていた。
サニブラウン選手が合流できた時、日本は金メダルに現実味が帯びてくると思いますね。
日本陸連の土江寛裕五輪強化コーチ(44)は次のように語っている。
いつでも9秒台が出る選手と思っていた。そんなにアクセルを踏んでいない(状態で)リラックスしてあのスピードが出る。
(6月の)日本選手権はとんでもないタイムが出るのでは
と予想した。
日本の最終秘密兵器になる可能性がある。土江コーチは期待を込め次のようにも語った。
第3走者はないが、それ以外はある」と青写真を描いた。そして「改善されたスタートは第1走者、200メートルの持久力は第2走者、
勝負強さはアンカーとさまざまな顔を持つ。カーブでバトンを受けて渡すという最も難しい第3走者以外はどこでも可能性がある。
サニブラウン選手は、これまで日本代表として、400mリレーを、まだ走った経験がない。
日本の得意な「アンダーハンドバス」の技術を磨く必要があるが、桐生や山縣などと彼が合流すれば、また一段とチームとして、
タイムが上がり高みに達する可能性が秘められている。
日本代表チームは今年7月のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会に出場を決めているそうです。
土江コーチは「サニブラウン側に打診はしています。リレーはエース級が配置されて、その上で特殊能力を持っている人を配置する」と話した。
今後の日本代表チームに注目ですね。
そして、苦労したサニブラウン選手にも注目していきたいと思います。
最後まで見て下さって、ありがとうございます。